セブのQQ Englishで一ヶ月間フィリピン留学を体験してきた

2014年10月18日から11月16日までの一ヶ月間、フィリピンのセブ島に英語留学してきました。ここ数年で話題に挙がってきているフィリピン留学っていうやつですね。

一ヶ月という短い期間ですが、実際に留学を体験して感じたことを振り返って評判をまとめてレポートしてみます。年末年始、春休み、夏休みなどでフィリピン留学を検討されている方の参考になればと。

QQ Englishのバッチメイトと集合写真
入学式の後、留学同期(バッチメイト)で飲み会

僕が留学した学校はQQ English(QQイングリッシュ)という日本人が経営している学校です。
この学校を選んだポイントとしては、
・インフラが整ってる
・飯が韓国系ではない
・日本人比率を調整している
以上の3点です。

QQEnglishはITパークには安定したWifiが完備されているカフェ等もあって、インフラは問題なし。治安も比較的安全。食事に関しても、日本人経営の学校なので、飯もまあ大丈夫。韓国人資本だと韓国料理(毎日キムチとか)になるので…。また、日本人資本の学校だと留学生が日本人だけになりがちですが、QQはそこを調整しているとのこと。日本人からの評判もいい。

QQ englishについて

さて、学校の紹介。
セブ島のITパークという経済特区にあり、たくさんの高層ビルが立ち並ぶかなり発展した地域です。治安も悪くはありません。日本ほどではないけど。スターバックス、マクドナルド、ケンタッキーなど日本でも知名度のあるお店が多数あります。

QQ englishの校舎

QQ englishの校舎はこの高層ビルの中です。

QQ Englishの校舎ビル外観

こちらがビルの外観。
うーむ、でかい。7〜10階が学校所有のフロアです。ちなみに、上層階には京セラという日本企業が入居してたりします。

校舎ビル入り口

かなり綺麗です。
警備員が入館者を常にチェックしています。IDか付き添いの担当がいないと原則建物内に入れてくれません。

ビル入り口で警備員がチェックしている

こちらが8Fの学校フロント。
日本の大手企業のオフィス並に綺麗で驚き。

QQ Englishのフロント

こちらが学生が食事をしたり、談笑したりするカフェ。ここも綺麗。横のソファはかなりくつろげます。休み時間に仮眠をとってる人も。僕もよく寝てました。奥に自習室もあります。

学校の7階の教室

学校の10階の教室

こちらが教室。教室は7階と10階。
7階は完全個室式。10階はオープン席。
マンツーマンレッスンがメインなので、教室は広くありません。
この他にグループレッスン(2〜4人)用の大きめの教室があります。

10階は今年新設された教室フロアとのこと。7階の完全個室と異なりオープン形式なので、まわりの声も聞こえてきますが、全然気になりませんでした。鳥もいたりして、さえずりが聞こえたりします。

10階のカフェ

また、10階にはコーヒーなどが購入できるカフェもあります。

ちなみに9階はオンラインのフロアなので、留学生が立ち入ることはありませんでした。

QQ englishの寮

さて、続いて寮についてです。
フィリピン留学ではホームステイ形式ではなく、学校の寮などで生活する場合がほとんどです。QQ Englishの寮は3箇所ほど点在しているのですが、その中の「Park Vista(パークビスタ)」という寮に滞在しました。学校から歩いて5分くらいの所にあります。

寮の入り口

こちらが寮の入り口。
住宅敷地の中に寮があります。普段入り口は警備員によってきちんとガードされています。

寮の敷地内部の様子

こちらがパークビスタの敷地内。何件も住宅が並びます。
この中の建物の何棟かがQQ Englishの寮です。その他は一般のフィリピン人が住んでいます。フィリピンのちゃんした住宅街はこのように区画整理させており、セキュリティも完備しているところが多いです。フィリピン人にとってはそこそこ高級住宅街。

寮の建物

僕が滞在したのはこちらの青い2階建の建物。ブルーベリーハウス。
隣のピンク色の建物もQQ Englishの寮でした。建物にもよるのですが、1つの建物に4人部屋が1つ、二人部屋、1人部屋がそれぞれ2つずつあり、約10人が住みます。

一人部屋

一人部屋での滞在だったのですが、部屋はこんな感じです。そこまで広くありませんでした。3畳くらい?ですね。机、ベッド、クローゼットがあります。エアコンはもちろん完備です。
Wifiは建物ごとに設置されていますが、自分の部屋はほぼ使えませんでした。留学同期の友人に聞いたところ、他の部屋でもつながりが悪いとのことだったので、寮のインターネットは期待しない方がいいかも。自分はPocket Wifiを持っていたので困ることはなかったです。
主に寝るだけ部屋なのでそんなに問題ありませんでした。

一人部屋の机

こちらが机。勉強もできるようにデスクライトが付属していますが、部屋で勉強することはありませんでした。部屋が狭いので、いつも学校の自習室や近くのカフェで勉強してました。コンセントが1箇所しかなかったのですが、延長ケーブルを付与してくれます。ちなみに、フィリピンでは変圧器等は一部用品を除いて必要ありません。

部屋のクローゼット

こちらがクローゼット。クローゼットはそこそこ大きいです。
ハンガーも数点付属しています。荷物をスーツケース内から特に広げたりしなかったので、実際はほとんど使いませんでした。

建物のキッチン

キッチン、風呂、トイレは建物ごとに共有です。
風呂、トイレは各階に1つずつあります。キッチンは一度も使いませんでした。
フィリピンの水道水は飲むことはできませんが、ウォーターサーバーが完備されています。

キッチンとウォーターサーバー

バークビスタ内には、留学生が交流するための共有リビングがあります。
こちらがその共有部になるピーチハウスという建物です。

パークビスタの共有リビング

中の共有リビングはこんな感じ。

共有リビングのキッチン

ちょっと広めのキッチンも完備。食器類は自由に使えます。
外国人と一緒にそれぞれ母国の料理をつくって食べたりすることもあります。

リビングの普段の様子

こういうふうにいろんな人と交流できたりします。
台湾人、ロシア人、韓国人、中国人、日本人と国籍はいろいろ。みんなフレンドリーでした。また、この共有リビングはWifiがわりと安定しているので、ネット接続したいときはここに来る人も多かったですね。

学校ほどの綺麗さはありませんが、まあ最低限の生活環境は整っているので問題ありませんでした。ただ、洗濯は付属の洗濯機で自分で行う必要があります。自分は面倒だったので、近くのランドリーショップを先生に教えてもらって、そちらを利用していました。

リビングの普段の様子リビングの普段の様子

ちなみに、学校から歩いて5分ほどにあるウォーターフロントホテルという豪華ホテルのジムとプールを無料で利用できます。ここのジムでダンスレッスンなども受けることができるみたいです。僕のバッチメイトは週3くらいでジムに通ってました。

学校によって設備が異なるので、しっかり確認しましょう。
ジムがあればスポーツウェアや運動靴を持っていくなど、必要な荷物が変わってきます。

フィリピン留学で必要な持ちものについては別記事にまとめました。
フィリピン留学で必要&役立つ持ち物まとめ15選 必需品チェックリスト付

授業の形式について

自分が申し込んだコースはスタンダートプランコースです。
マンツーマン6コマ、グループクラス2コマの合計8コマです。
1コマは50分で、時間帯は8:00〜17:00でした。

1日8コマは個人的にはちょっと多かったです。英語を聞いて話すためにかなりの集中力がいるのですが、8コマだと僕は途中で切れてしまいました。また復習も追いつかなかったので、最終的に6コマに絞って授業を受けていました。

授業内容は様々ですが、
1つの文章を読んで、それについて先生と意見を交わすReading
指定された時間内で文章を書き添削&意見交換するWriting
1つのテーマについて、ひとすら話すSpeaking
などなど。もちろん授業は全部英語です。

ただ、先生に「こういう授業がしたい!」といえば、調整してくれます。僕も「旅行時によく使う言葉」といったシチュエーションイングリッシュをやってもらったりしていました。
また、この他にオプションクラス(グループ)として、映画を見たり、歌を歌ったりするちょっと変わった授業を自由に受講することができます。僕は受講しませんでした。

実際に1ヶ月滞在してどのくらい英語できるようになったの?
この点に関しては、別記事にてまとめました。
1ヶ月間フィリピン留学した結果どのくらい英語力が伸びたのか

QQ englishの雰囲気

さて、学校の雰囲気についてです。
校則が厳しい学校ではないので、毎日授業の後に勉強している人はそんなに多くなかったかと思います。また、日本人が多いのでやはり、日本語を使う機会が多いです。完全な英語漬けになりたいなら、校則が厳しい or 日本人が少ない学校にいったほうがいいかもですね。
自分としては厳しすぎると逆に辛いので、ちょうどよかったと思ってます。

国籍比率

日本人は5〜6割程度です。
その他国籍としては台湾人、韓国人、ロシア人が1〜2割ずついます。
日本人経営の学校なので、日本人は多いですね。ただ、他の国籍もいるので、いろいろな国籍の人とつながりを持つことができたのは非常によかったです。

年齢層

年齢層は多岐にわたり、10代からご年配の方までいらっしゃいました。10月という留学時期でしたが、平均は20代前半かと思います。仕事を辞めてきている人、大学を休学してきた人など様々でした。
滞在期間も1週間の人から半年まで。一番多かったのは1〜2ヶ月の人だと思います。

実際にかかった費用

さて、気になるのは費用ですね。留学は料金支払がけっこう複雑でわかりにくいので、支払った費用の項目と合計を整理してみました。

授業料
スタンダートプラン(一人部屋)
149,800円

航空券
セブ・パシフィック(セールで購入)
約33,000円

申込時の諸経費(円)
入学金 15,000円
空港ピックアップ 3,000円
食事代(土日含3食付) 16,000円(4,000円/週)
合計 34000円
現地の諸経費(ペソ)
SSP申請費 6,500ペソ
IDカード 200ペソ
電気水道代 1200ペソ(300ペソ/1週)
寮デポジット 3,000ペソ(退寮時に返却)
合計 10900ペソ= 27250円
※ 1ペソ = 2.5円で換算

全体の合計費用 244,050

授業料、留学手続き費用、航空券などの大きな費用を全部込めた費用です。現地での生活費(飲み代、土産代、旅行代、その他雑費)は人によって異なるので含めていません。概算ですが、僕の生活費は日本円で約40000円だったかと思います。
生活費を合わせても一ヶ月30万円以内には収まっているかと。

格安と言われるフィリピン留学ですが、けっこうお金はかかりました。
ただ、寮を4人部屋にしたり、現地での生活費(外食や旅行)を節約すれば、
20万円程度に抑えることも可能だと思います。

フィリピン留学の費用の項目については、下記記事で詳しくまとめました。
フィリピン留学は実際いくらかかる?費用をまとめてみた(授業料、航空券、生活費等)

実際に留学して感じたギャップ

実はフィリピンのセブ来訪が二回目なので、治安などの国についてのギャップは特にありませんでした。また、事前にネットや友人を通して情報収集をちゃんとしていたので、そこまで困ることもなかったです。
なので、一般的にいわれるギャップ部分をピックアップしてみます。

南国リゾートではない

セブは南国リゾート!みたいに言われてますが、セブの街中にリゾート感は全くありません。発展途上国のアジア感がすごいあります。QQ EnglishのあるITパークはかなりの発展地域ですが、ITパークやモールからちょっと外れた場所にいくと下のような感じです。

セブの街中

ネット環境が微妙

日本の時のように常時ネット環境があるわけではありません。フリーWifiスポットはカフェ等にありますが、そこまで速度も早くありません。学校内も人が多い時間帯はつながりが悪くなりましたし、寮に至っては全然つながりませんでした。

自分はSIMフリーのPocket Wifiを持参して現地のSIMでLTE接続していたので特に困ることはなかったですが、常時ネット環境を持っている人は少なかったですね。むしろネット環境をあえて切ることで勉強に集中するという選択肢もありかも。

フィリピンでSIMフリーのPocket WiFiでLTE回線を使うまで流れと方法

飯に期待をしてはいけない

こればっかりはどうしようもないかと。
QQ Englishの食事はわりと普通でしたが、学校によっては食べられないレベルということも。食事に好き嫌いがある人は学校を選ぶ時にしっかり調べたほうがいいかもです。
そもそもフィリピン料理は肉が多く、基本的に油っこいので、苦手な人は辛いかも。ちゃんとしたレストランに行けば美味しいですけどね。

学校の食事の様子

QQ Englishの食事は野菜、魚、肉、デザート等から選択する形式でした。

留学を終えて感じたこと

一ヶ月英語漬けになってみて流暢に話せるようにはなりませんでした。
まあ、そんなに簡単に話せるようになるなら苦労はしないんですけどね。
しかし、確実に英語力は伸びたと思います。
どの程度伸びたかについては下記をご覧下さい。
1ヶ月間フィリピン留学した結果どのくらい英語力が伸びたのか

日本国内にいて「英語を話すための環境」を用意するのはなかなか困難かと思います。いろいろ手段はありますが、日常で日本語が使えるのでどうしても英語脳に切り替えられないんです。
そういう意味で、現地では、買い物、道を聞く、商品の注文など、全てが英語なので、英語を意識するという意味で非常にいい環境だったと思います。また、授業がマンツーマン(先生と生徒の一対一)なので、必然的に英語を話さないといけなくなります。

よく言われる話ですが、間違ってもいいからとりあえず英語を使うことができない日本人の抵抗感を払拭するにはぴったりの環境だと思います。

最低一週間から留学できるので、もし自分の英語環境に満足がいっていなかったり、英語を話せるようになりたいという方は、選択肢の1つとして考えてみるのもありかなーと思います。

間違いなく行ってよかったと思います。
もし時間があればもう1ヶ月は滞在していたかったなー。

フィリピン留学を考えている方いましたら、いつでも相談乗りますよ。
その際は、Twitter(@nzakr)かお問い合わせに連絡をいただければと。

ではでは。

卒業式に友人(バッチメイト)と集合写真
QQ Englishのバッチメイトと集合写真

僕が留学していたQQ Englishの口コミは↓↓
QQ Englishの口コミ、授業料、設備についてまとめ

1ヶ月間のフィリピン留学後の英語力について
フィリピン留学を1ヶ月間した結果どのくらい英語力が伸びたのか

フィリピン留学にかかる費用について
フィリピン留学は実際いくらかかる?費用をまとめてみた

フィリピン留学の持ち物について
フィリピン留学で必要&役立つ持ち物まとめ15選 必需品チェックリスト付

飛行機の搭乗レポートはこちら
セブパシフィック航空「成田〜フィリピン」の搭乗記レポート

フィリピン留学で参考になる書籍

この記事を書いた人
ねづ
妻と娘(1歳)と3人暮らし。
「旅行」と「筋トレ」をテーマにしてブログを書いてます。

独身時代に海外旅行(主に東南アジア)にハマり、マイル修行も経験。ANA&JAL両方とも上級会員(SFC&JGC)になりSPGアメックス所有して、オトクな旅行を追求。
結婚&子供ができた後は、子連れ旅行しながら、筋トレという新たな趣味に目覚めて、週3〜4でジム通い中。
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