フィリピン留学もそうですが、海外に来て常時ネットにつながっている環境を用意するためには、自分で手配しなければなりません。
日本でもSIMフリー文化が少しずつ根付いてきている感はありますが、まだドコモ、au、ソフトバンクなどの大手キャリアと契約している方が多いかと思います。
一応大手通信キャリアは海外ローミングという海外でネットが使えるものを用意していますが、1日3000円とかなり高額です。
しかし、海外ではSIMを手軽に入手できる国が多いので、SIMフリーの通信端末(スマホやPocket Wifi)を持っていれば、わりと手軽にネット環境を用意できます。
今回は海外(フィリピン)でSIMを購入して、LTE回線を利用するまでの流れとその方法を紹介しようかと思います。
目次
利用するのはPocket Wifi
僕が利用した端末はPockect Wifiです。
中国のメーカーの「HUAWAI E5372」という商品です。
こちらは日本にいるときにAmazonで注文しました。
価格は変動しますが、だいたい13000円〜15000円程度ですね。
SIMフリーのスマホを用意してもよかったのですが、現在所有しているドコモのiPhone5s(SIMロック)の端末支払いが残っているのと、1ヶ月という短い滞在のためデータの移転が面倒だったので、今回はPocket Wifiにしました。
LTE接続をしてみる
SIMカード購入までの流れ
フィリピンにも、日本と同様に大手の通信キャリアがいくつかあります。
SMARTやGLOBEなどがメジャーです。どちらかを使っておけば問題ないかと。
SIMは、フィリピンのショッピングモールにいけばだいたい購入できます。
下記のような感じのお店です。
場所がわからない場合は警備員やコンシェルジュに聞くといいと思います。
「Where Can I buy a SIM card?」とか言えば教えてくれます。
3種類のサイズのSIMカード(ノーマル、ナノ、マイクロ)がありますので、自分の持っている端末に適応したSIMカードを購入しましょう。
SIMカード本体は約100ペソで購入できます。
通信キャリアはSMARTにしました。
僕のPocket WifiはマイクロSIMとナノSIMに対応していたので、今回はナノSIMにしました。
パッケージを開けるとこのようなカードが入っています。
カードにSIMカードが付いているので、そちらを取り外します。
こんな感じです。
ただ、SIMカードとは別にチャージ用のプリペイドカードを購入する必要があります。
SIMカードにお金を入れるためのものですね。フィリピンではロードといいます。
こちらがプリペイドのチャージ用のカードです。
フィリピンでLTE使い放題のプランは1ヶ月990ペソ(約2500円)なので、500ペソのカードを2枚買いました。
カードの裏面はこんな感じ。
チャージの仕方とiTuneカードのようにチャージ用の番号が書いてあります。
チャージの方法は指定された番号に電話をして、カードに記載されたチャージ用の番号をダイヤルで入力するだけです。その後、指定のメールアドレスにプランの内容を記載して送信するという流れですね。
ただ、電話をしないといけないので、SIMフリーのスマホか現地の電話できる端末が必要になります。
・所持していない場合や自分でやるのは不安な方は
SIMカードを買ったお店の店員さんに言えばチャージしてくれます。SIMカードを見せて「Please load」とか言えば大丈夫かと。
その際に「LTE no limit plan」と伝えておくとプラン適応までやってくれます。
チャージしたSIMカードを接続してみる
では、チャージが完了したSIMカードをPocket Wifiに接続していきます。
こちらがPocket WifiのHUAWAI E5372です。
まずは裏のカバーを開けて、電池パックを外します。
続いて、SIMカードを入れていきます。
ナノSIMのところに入れようとしたら、不器用なためか上手く挿入できませんでした。
仕方なくSIM変換アダプタを使ってマイクロSIMのところに挿入。
挿入後、電池パックを戻して裏のカバーを付けて、電源をオンにします。
起動後、接続中の表示が始まります。
数秒後、無事接続できました。4G(≒LTE)に接続成功です。
あとは、日本と同じようにPCやスマホからネットワークに接続するだけです。
無事LTE回線でインターネットに接続成功しました。
ついでに、通信速度を調べてみました。
上りが4.95Mbps、下りが3.42Mbpsでした。
日本ほどよくはありませんが、TwitterやLINEの利用にはストレスを感じません。youtubeなどのシステムがしっかりしている動画サービスも普通に利用できます。
場所によってたまに接続が不安定になったりしますが、1ヶ月ほど滞在して特に問題なく利用できました。
APNの設定をしておこう!
今回はAPNを特に設定する必要なく接続に成功にしましたが、一応APNを設定しておきます。APN(Access Point Name)とは、ネットワークの接続先を指定する仕組みのようなものですね。
Pocket Wifiのネットワークに接続したら、下記URLにブラウザからアクセスします。
http://192.168.8.1
アクセスすると、このようなページが表示されるかと思います。
メニューから「Settings」を選択します。
そうすると、このようなログインのフォームが出てくるので、ログインします。
初期設定ではIDとパスワードどちらも「admin」でした。
ログイン後、
「Settings」→「Dial-up」→「Profile Management」
と選択します。
このようなページが表示されるかと思います。
右下の「New Profile」を選択します。
すると、新しいProfileを作成する画面になります。
smartの場合は下記の画像のように入力します。
Profile Name → smart
APN → smartlte
入力後、「save」を選択すればAPNの設定は完了です。
ネット環境があると海外生活が便利に!
フィリピン留学で一ヶ月ほど滞在しましたが、このPocket Wifiのおかけで、ネット環境には困ることはありませんでした。スピードは日本には及ばないですけどね。
留学生の中で、SIMフリー端末を持っている人は少なく、ネット環境がない人がほとんどでした。出先でGooogle Mapを見たり、友だちと連絡をとったりする際にはかなり便利なので、所有しておくといいかもです。
ただ、充電端末がスマホとPocket Wifiの2つになるので、そこはちょっと不便だったかもです。長期滞在するならSIMフリーでLTE対応のスマホを用意したほうがいいかも。
短期間であれば、端末を購入せずレンタルする方法もあります。
海外で使えるPocket Wifiをレンタル受付している業者がありますので、そちらからレンタルするのもありです。
1ヶ月以上いる方はこの記事の通りに端末を購入したほうが安く済みます。
LTE回線が使えてスペックが良いかつ格安のスマホでオススメはNEXUS5です。
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自分が利用していたPocket Wifiはこちら