こんにちは、ねづ(nzakr)です。
4月3日(月)〜6月9日(金)の約二ヶ月間(10週間)、フィリピンはセブ島に英語留学をしてきました。
いわゆるフィリピン留学(セブ島留学)というやつですね。
英語学習のキッカケとして、ワーホリ、欧米圏への留学の下準備として、フィリピン留学が最近話題になりつつあります。
留学していたのはTarget(ターゲット)という日系の語学学校です。
セブの語学学校『ターゲット(Target)』で約2ヶ月間のフィリピン留学!気になる学校の施設、授業は?
フィリピン留学の平均期間は7週間。
ワーホリや欧米留学を兼ねる場合は8〜12週間(2〜3ヶ月)が多いですね。日本人が苦手なスピーキングを中心に英語の基礎力をつけるのが一番の目的です。
かくいう自分もこの後カナダへ留学予定であり、その入り口として10週間のフィリピン留学をしました。
しかし、留学には結構なお金がかかるため「欧米圏に行く前にフィリピン留学すべきかどうか」簡単には意思決定できないものです。
貴重な留学資金を使ってまでフィリピン留学をする価値があるのか、英語力は実際に伸ばせるのか、いろいろと気になると思います。
そこで、約2ヶ月間のフィリピン留学を振り返って、
・実際にどのくらい英語力が伸びたのか
・費用はどのくらいかかったのか
をまとめてみたいと思います。
目次
前提となる留学前の英語力
留学中に使っていた教科書
まずは前提となる留学前の英語力についてです。
簡潔にいうと、
・一問一答の会話ならなんとかなる
・文法的な知識は一通りしっている
という感じですね。
そもそも、僕自身3年前(2014年)にフィリピン留学をしています。
その時の経験談は下記です。
セブのQQ Englishで一ヶ月間フィリピン留学を体験してきた
ただし、3年前なので、ほぼ忘れていました。
これがもう3年も前という事実に驚き…。
具体的に述べるとすれば、1問1答ならなんとかなるというレベルです。
たとえば
「Where are you from?」
「What do you do?」
「How was your weekend?」
とかは応えられるといった感じです。
正直、3年前の留学を終えた直後はもっと話せていたはずなんですが…。
帰国したあとも継続学習をしていなかった&日常で使う機会はほぼなかったので、しっかり衰えてました。言葉は使わない忘れるといいますが、コレ本当でした。
また、海外旅行にはよく行くので、モノを買ったり、道を尋ねたり、など必要最低限の英語はなんとかなっています。英語が正しいかどうかは別ですが。しかし、会話となると、やはり話すことはもちろん困難ですし、聞き取りも単語や雰囲気を汲み取って察するといった状況です。
なお、日本ではお馴染みのTOEICの点数は585点でした。
英語の構造や文法などのベーシックな部分については大学受験の時にかなり必死に勉強したので、その時の杵柄にかなり頼っています。
しかもこのスコアは2年前のものなので、留学開始時は500点前半台レベルまで落ちていた気がします。
留学開始前に日本で事前に勉強
留学出発前に毎日2〜3時間近く勉強していました。
留学中はアウトプットに重点を置きたかったので、発音の練習、ボキャブラリー、文法の再確認、リスニングなど、基本事項を思い出すようにしていました。
振り返ってみると、この勉強が留学開始後にスムーズに英語の勉強をスタートさせるためのいい準備運動になってくれたと思います。
留学開始前の事前学習は非常に大事なので、自分が実際にやっていた勉強については、改めて別記事にて紹介しようと思います。
留学中の勉強について
授業中の様子
続いて「留学中にどのくらい英語を勉強していたのか」について。
マンツーマンメインのフィリピン留学といえど、ただ授業を受けているだけでは当然伸びないわけです。これはよく言われていることですし、3年前の留学の時に実感しました。
特に、授業後に毎回遊び行ってるような人はほぼ成長していないと思います。
ただ、海外で生活する上で必要な受け答えは英語になるので、英語ができるようになったというバブル経済さながらの実態のない成長は感じている人が多いですね。
この点でいえば、過去にフィリピン留学をした経験は「フィリピン留学中の英語の勉強がどんなものか」を肌で実感させてくれたので、勉強のスケジュールを立てたりする上での大きな利点でした。
さて、僕の”授業外”の勉強についてですが、時間で言うと、
・平日 : 2〜4時間
・休日 : 4〜6時間
ですね。
主な内容としては、
- 1) 授業の予習復習
- 2) 日本から持参した参考書
の勉強になります。
実際に使っていた日本の参考書とその目的は、
の3つですね。これは毎日やっていました。
留学前の勉強でも使っていたものです。
この3冊のおかげでかなり英語力が伸びたのは間違いない。
個人的に英語学習における三種の神器。
留学10週間で、毎日欠かさずしっかり勉強した…というわけではありません。
時には飲みにいったり、遊んだりの息抜きはしています。急に集中力が落ちて「あかん、今日は終わりにして飲もう!」みたいな日も笑
また、週3ほどで学校最寄りのジムに行っていましたので、ジムに行く日は相対的に勉強時間が短くなります。
もちろん時間ではなく、内容(質)が重要なんですが、定量的な指標としてだいたいこのくらいやっていた上での英語力の成長ということになります。
2ヶ月の留学の効果
自分の先生達。2ヶ月以上毎日マンツーマンなので仲良くなります
さて、実際の留学の成果について。
ただ、これが一番言語化が難しいですね笑
四技能のスキルを分けて考えてみます。
※ 四技能 … スピーキング、リーディング、リスニング、ライティング
スピーキング
まずは気になるスピーキング。
説明が非常に難しいのですが、簡潔にいうと。
止まらずに会話できるようになった
ということですね。
英語初心者の場合、
「日本語で発言したいことを考える→頭の中で英語に変換する→英語を発する」
このスピードを如何に早くするかというところに行き着くと思うんです。
もちろん英語で英語を考えるのがベストっていうのは間違いないんですが、第一言語を既に習得している大人が、慣れのない第二言語でものごとを考えるのってかなり厳しいですし。
この日本語→英語の変換が確実に早く&上手くなった実感があります。
いわゆるこれが瞬間英作文の最終型的なイメージですけどね。
また、いい慣れているワードやフレーズは瞬時に反応できるようになりました。
「日本語→英語」のように日本語を介することなく、いきなり英語で発言できるということです。
もちろん間違いはたくさんあります。
たとえば、文法的なミスですね。
doesをdoといったり、複数形なのにsを付け忘れたり。
いわゆるSubject-Verb Agreement、日本語にすると「主語と動詞の一致」ですね。
これは頻繁に間違えます。単数、複数の間違いもあるある。
よく先生に注意されていたのは、「one weeks」
1週間=単数形なのに、”s”を付けちゃうっていうね。
もちろん、時制もしょっちゅう間違えるし。
この辺の細かいミスはカナダに来ている今でも頻繁するけど笑
単語の細かいニュアンスがわからず意味が違ってしまうとか。
まあこの辺に関しては、会話を通して慣れていくしかないですね。
リスニング
続いて、リスニングについて。
テストなどでリスニングの教材を聞いても、
以前よりもはっきり聞き取れるようになったという実感があります。
単語やフレーズで理解していたのが、センテンスとしてはっくり理解できるようになった感じですね。
リスニングの成長には、授業後にやっていた自習もけっこう寄与している気がします。
なお、実際に自習でやっていたことは、
1) 倍速リスニング
2) シャドーイング
です。
シャドーイングは、英語の音声に続いて自分の声で発音する練習方法。
英語学習の手法としてけっこう有名なやつです。
「自分で発音できない音は聞きとることはできない」と言われていますし、音で覚えちゃうという意味で実際に効果があります。慣れるまでかなりしんどいけど…。
シャドーイングしていた参考書は上述したDUOと音読パッケージです。
倍速リスニングは、音声をただ倍速で聞くというだけですね。
一度聞いたことある&理解している音声を1.5〜2倍速で聞くことで、早い英語に慣れるという技です。
また、授業でもそうですが、先生の発言をなんとなく聞き取るのではなくて、一語一語逃さず聞き取ることに注力していました。
正直フィリピン留学もある程度慣れてくると、全部聞き取れなくても言ってることがだいたいわかってくるんですよね。顔の表情や雰囲気が助けてくれるので。
ちなみに、後述しますが、おかげでTOEICの数値も大幅に伸びました。
ライティング
ライティングは特に勉強をしていません。
最初は授業をとっていました。
授業の形態としては、実際に何かお題を与えられて書き、フィードバックをもらうというスタイルですね。あとは、ライティングルールを習うとか。
ですが、予復習に取られる時間が膨大。
また、いまいち自分に合う勉強方法を見い出せなくて、途中で授業内容を変更しちゃいました。
特別ライティングの勉強はしていませんが、授業を通してボキャブラリーや表現のパターンが増えたことによって、書ける幅は広がったのは間違いないです。
なお、現在カナダ(バンクーバー)のカレッジにて留学して大量のライティングの宿題をやっていますが、教え方もレベルが全然違いますね。
英語のアカデミックライティングってルールが厳格でかなり難しいので、付け焼き刃でライティングの授業を受けてもあまり意味はない気がします。
この点、ライティングの授業を変更したのは正解だったと思ってます。
リーディング
こちらも、ライティング同様、特にリーディングに特化した勉強はしていません。
リーディングに関する授業も受けていません。
ただし、授業の予習復習で文章を読む機会があったことで英語の読むスピードは留学前よりは上がったと思います。
なお、フィリピン留学中は文法は勉強しませんでした。
定量的指標としてのTOEIC
日本でお馴染みのTOEIC。
数値で英語力が向上したことがわからないとなかなか実感しにくいので、定量的な指標として受けてみました。
先述した通り、2015年5月に受けたものが585点でした。
新形式に変わる前ですね。
留学後
815点でした。
数値だけみると、230点の向上になります。
ただし、あくまで学校のモックテストでの結果かつ旧形式です。
なので、新形式の試験だった場合はもう少し点数が下がるかも。
ただ、それでも単純計算で2ヶ月半で250点アップをさせることができました。
ここまで点数を伸ばすことができたのは個人的にも満足の数値です。
がっつりTOEIC対策をしたというわけではないですが、
リスニングの勉強という意味でTOEIC音源をシャドーイングしていたのと、文法と単語は持参した参考書で勉強していたくらいですね。
今回の留学にかかる費用は?
卒業式の日にバッチメイト達との集合写真
10週間でかかる費用についてです。
事前費用と現地費用に分けてまとめます。
それぞれ、
事前費用 … 留学申し込みの時に支払う費用
現地費用 … 現地の語学学校に到着後に支払う費用
という意味になります。
- 事前費用
- 授業料 : 4,200ドル(約470,000円)
- 入学金 : 150ドル(約16,800円)
- 現地費用
- SSP : 6,500ペソ(約15,600円)
- テキスト代 : 約2,000ペソ(約4,800円)
- 管理費 : 1500ペソ(約3,600円)
- ビザ延長費 : 3,140ペソ(約7,500円)
1ペソ=2.3円, 1ドル=112円
合計 : 518,300円
この他、観光しやレストラン、バーに行った際のお金がかかっています。
まあフィリピンなので物価が安くそんなに大した出費にはなっていませんが。
また、10週間、つまり70日間の滞在だったので、本来はACR-Iカードや2回目のビザ延長を支払う必要があります。
ただ、ここはビザトリップというテクニックを使うことによって回避しました。
ビザトリップは、他国に出国することで滞在日数をリセットするという技です。
日数がゼロから数え直されるので、延長費用やACR-Iカードの費用を回避できるのです。他国に出国=海外旅行なので、ビザトリップと呼ばれています。
僕は、このビザトリップで留学8週目にマレーシアに旅行しました。
そのときの旅行記はこちら↓↓
【マレーシア旅行記 – 1日目前編】セブからビザトリップでクアラルンプールへ格安旅行へ!
なお、僕はブロガーとして招待していただいたこともあり上記の金額から多少割引していただきました。
果たして留学する価値はあったのか
ターゲットの石原校長と。マッチョで親切な校長です。
さて、留学する価値についてですが、十分ありましたと断言できます。
特に、2カ国留学のスタートダッシュとしては、非常に効果がありました。
自分のフィリピン留学の目的も二カ国留学の一つであり、この後にカナダ(バンクーバー)に行く上での、事前準備として捉えていましたし。
実際、このフィリピンで留学していたおかげで、カナダの学校で平均より高めのレベルでスタートできたのは間違いないです。
ネイティブの英語も聞きとれるかというとそれはまた別の話ですが…。
ネイティブ英語は早すぎてカナダにいる今もしんどい…笑
もちろん二カ国留学ではなくても効果はあるかと思います。
ただし、帰国後に継続して勉強しないと、あっという間に学んだ英語を忘れてしまいます。オンライン英会話などを通して継続学習するのがかなり重要です。
実際、3年前に留学した際、継続学習をちゃんとしなかったので、きれいに忘れましたから…汗
実際に使ったオンライン英会話を比較してみました。
留学経験者の僕が実際に使ったオンライン英会話の3つを比較!授業、料金、使い方の違いは?
留学中きちんと勉強することが大事
なお、留学中に授業の予習、復習やその他自習をちゃんとやることが大事です。
毎日飲み歩き、土日は毎回観光という遊びメインで動いていると、当然英語力は伸びません。これはフィリピン留学の典型的な失敗例ですね。
かくいう自分も、飲みに行ってましたが、あくまでも息抜きでしたし、観光もカワサン滝に行ったくらいで、ほぼ遠出はしていません。
まとめ
以上、10週間、約2ヶ月間のフィリピン留学の効果、費用についてまとめてみました。
僕のように二カ国留学の一環としてフィリピン留学(セブ島留学)する方も増えてきています。
実際、学校にいた生徒の6〜7割は、留学後にカナダ、オーストラリアへワーキングホリデー(ワーホリ)や留学をする方でした。
実際にフィリピン留学が効果を発揮するかどうかは本人の努力次第になってきます。
また、留学前に中学生レベルの単語や文法の知識は入れておいたほうがいいです。全くの無知識で来ていた留学生は本当に苦労してました。
実際に留学前に勉強で使っていた参考書は下記にまとめました。
【必見】留学前に日本で使っていた英語のオススメ参考書5選!事前に日本で単語と文法はやっておこう
留学を検討している方の参考になれば幸いです!
僕が留学していた学校は↓↓
セブの語学学校『ターゲット(Target)』で約2ヶ月間のフィリピン留学!気になる学校の施設、授業は?
ターゲットの口コミは下記から見れます!
TARGET Global English Academyの口コミ
僕が留学していたQQ Englishの口コミは↓↓
QQ Englishの口コミ、授業料、設備についてまとめ
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個人的に一番役立った最強の単語帳は『DUO』でした