ゴールデンウィークに一週間ほどタイに行ってきました。
タイの観光名所といえば、王宮巡り、水上マーケット、アユタヤ遺跡などがあります。
今回はアユタヤ遺跡に行った経験の感想レポートをしてみようと思います。
アユタヤ観光は、H.I.Sや現地の日本経営の旅行代理店が行っているオプショナルツアーに参加するという方法が一般的です。
ただ、こういったオプショナルツアーだと1500〜2000バーツほどかかってしまうんですね。日本円にすると5500〜7000円になります。
今回、僕は特にツアー等は利用せず、個人で行きました。
自力で行けばお金もそんなにかからないので、安く行けます。
それではいってみましょう。
目次
バンコク市内からアユタヤへ移動
タイ旅行中は基本的に首都バンコクに滞在してました。
アユタヤはバンコクから70kmほど離れています。
個人で行く場合は、電車、バスなどの交通機関を利用して移動することになります。
複数人の場合はタクシーをチャーターして割り勘でもいいかも。
僕は電車を利用しました。
電車を使うのが一番安くすみます。
まあ物価が安いのでいずれにせよ安いんですけどねw
電車はタイの国鉄を利用します。国鉄はファランポーン駅が始発です。
バンコク市内から行く場合は、バンコクの地下鉄MRTを利用してファランポーン駅まで行きましょう。
カオサンに滞在している場合はタクシーやトゥクトゥクの方が早いかも。
タイ国鉄(タイ国有鉄道)の始発となるファランポーン駅の入り口。
ここがアユタヤへの出発地点となります。
中に入ると左手にチケットカウンターがあります。
こちらでチケットを購入。
「アユタヤ」って言えば、チケットを発券してくれます。
アユタヤまで1人15バーツ(約55円)。
や、安すぎる…!!
発券されたチケットはこちら。
発車時間が決まっています。本数は1時間に1本くらい。
発車時刻が11:40、到着予定時刻が13:06。
約1時間半の旅なわけです。
チケット売り場の裏手には広い待合場。
けっこうな人数がイスや地面に座って待ってます。
僕らもここで時間まで待機。
ぱっと見、日本人はいなかったですね。
欧米人のバックパッカーな人はけっこういたけど。
日本人はみんなツアーで行く人が多いのかな。
時間になったので、改札を抜けてホームへ。
おお!ぽい!
アジアの国鉄っぽい!(何
ただっ広いちょっとくたびれた感じのホームがアジア感を出していていい感じ。
ちなみに、ホームや待合室に冷房はついてないので暑い。
いくつか電車があり、どの車両がアユタヤ行きかわからなかったのですが、駅員さんにチケットを見せれば教えてくれました。
電車はこんな感じ。
乗車口にドアはなかった。
車内の様子。乗車率はそこそこ。
ちなみに、冷房はありません。扇風機はあったけど。
客層はほとんど現地の人ですね。一部バックパッカーの旅人がいる感じです。
定刻通りに無事出発!
30分ほど乗っているといい感じの田舎風景に。
冷房がないので暑いかなーと思ってたけど、
外の風が意外に気持ちよくてわりと余裕でした。
まあ冷房があるに越したことはないけど、この乗車金額じゃ無理だろうな笑
そうこうしているうちにアユタヤ駅に到着。
時間のズレもそんなになかった。
田舎の駅って感じですね。うん、悪くない。
アユタヤ駅のホーム。観光客がいっぱい。
そして、バンコクより全然暑い。
気温みたら41℃だった。
こちらがアユタヤ駅の外観。
バンコクから1時間半、15バーツで無事にアユタヤまで来ることが出来ました。
アユタヤ駅から遺跡エリアまで移動
さて、続いてはアユタヤ駅から遺跡があるエリアまで移動します。
アユタヤ駅近辺に遺跡があるわけではないんですね。
遺跡エリアと駅の間にはバーサックという川があり、これを超えることになります。
一応橋がかかっており、タクシーやトゥクトゥクで移動することもできます。そのため、駅前にはトゥクトゥクがいっぱいいます。
ただ、観光客に対してはけっこう高額な値段で提示してくることが多いです。
「遺跡エリアを案内するよ!」などなど行ってきます。
高額といっても日本の相場からすると安いので、面倒な方は頼んでしまうのもありです。
ただ、遺跡エリアに入るのに割増の拝観料を要求してきたり、その他いろいろとお金を搾り取ろうとする悪いトゥクトゥクのドライバーもいるので、事前にしっかり交渉しましょう。
僕らはトゥクトゥクやタクシーを利用せず、船で川を渡りました。
これが一番安いです。
駅を出たら、道路を挟んで細い路地をまっすぐ歩いていきます。
おそらく他に外国の観光客がいるので、その人達についていけばたどり着けます。
こちらが船乗り場。
道路の突き当りにあるので、わかりやすい。
駅から歩いて2〜3分ほどで近い。
川をわたって対岸にいくだけなので、船の時刻表はありません。
10分に1回くらいきます。
価格はなんと5バーツ(17円)という破格の値段です。
料金を支払ったら船に乗り込みます。
船からの眺め。
川の水は綺麗じゃないですね。
数分で対岸に付きました。
乗船時間も短いので船酔いする心配もないですね。
実は船系の乗り物は苦手です。
船を降りた場所からすぐのところに、レンタルサイクル屋さんがあります。
こちらで自転車を借ります。
アユタヤは自転車でめぐるのが安くて楽しいよ!と友達に聞いていたので、今回は最初からそのつもりでした。
レンタル料金は5時間で50バーツ(180円)。
これも安い。
レンタルする際にパスポートの確認を求められるので、パスポートは持参しましょう。
こちらが僕が借りた自転車。
ちゃんと鍵付きですが、鍵が錆びていてかなりかかりにくかった。
ちなみに、ブランドはトップバリューでした。まさかの日本ブランド。
自転車を借りると同時に、日本語のパンフレットと地図(オススメルート付き)をもらえます。
今回はこのルートでまわることにしました。
道路は整備されている上に広いので、自転車で走りやすくて気持ちいい。
というわけで、レンタルサイクルでゆく!アユタヤ巡りのはじまりです。
いざ!アユタヤ遺跡巡りへ!
アユタヤは昔はタイの中心地だったんですよね。
今はバンコクですが、もともとはアユタヤに都があり王朝として機能していたんです。チャオプラヤー川(観光スポットにもなってる)という川を中心に恵まれた水運を利用して貿易で発展したらしいです。
その後、ビルマ軍の攻撃で都市全体を破壊されてしまって滅んでしまったと。
しかし、1351年から1767年の417年間もの間、王朝として機能していたわけです。
417年ですよ。日本の江戸時代よりも長いんです。国の文化もあるので単純に比較はできませんが、それくらい歴史のある王朝であり、文化遺産ということですね。
世界史をやっていた方は授業で聞いたことあるんじゃないでしょうか。
ちなみに僕は世界史未履修の世代なのでやってません…。観光地としてのアユタヤしかしらなかったので、今回アユタヤ観光するにあたり、軽く勉強しました。
海外の歴史、文化遺産を訪ねるときは、少し知識を知っておくとより楽しめますよ。
余談が長くなりましたが、さっそくアユタヤ巡りへ。
WAT MAHA THAT(ワット・マハタート)
最初に訪れたのは、WAT MAHA THAT(ワット・マハタート)。
船着場から自転車で10分くらい。一番近く主要な遺跡ですね。
WAT = ワットというのは「寺院」という意味です。
ここには、よく写真で見かけるアレがあります。
中を観光するにはチケットが必要。
値段は50バーツ(180円)。
自動改札みたいな機能があったけど、動いてなかった。
中はけっこう広い。
その中にいろいろな建物が建ってる。
こういった建造物があちこちにもの寂しく建っています。
ちなみに、この建物はプラーンという仏塔らしい。
破壊されてたり、今にも倒壊しそうなものばかり。
そうとう激しい攻撃を受けたんだろうなー。
注意書きの看板。
タイ語、英語に加えて、日本語で説明されてた。
たくさん日本人が来るんだろうなー。
当時の仏殿らしい大きな遺跡が。
上に登ってみたかったけど、階段のところで閉鎖されてた。
仏殿の周囲には首から上がない仏像がたくさん。
すごく異様な光景。日本だったらホラーの一種。
ビルマ軍が首から上だけ壊すことで冒涜の意味を示したらしい。
頭の部分には宝石類が隠されていて、それを奪ったという話もあるみたいです。
ワット・マハタートの中で、一箇所だけ人が集まっているところが。
そう、これがアレです。
こちら。
みんなも写真で見たことがあると想う頭が樹木に埋まってしまった仏像です。
「あーこれかー」って感じなんだけど、
すごく不思議で、神秘的な感じがします。
どうしてこんな形で木に埋まってしまったんだろう。
さて、次の目的地に行きます。
ちなみに、入り口近辺にはお土産も。
アユタヤは尋常ではないくらい暑くいので、お土産屋で毎回水を買ってました。
定期的に水分補給しないといけないくらい暑い…。
アユタヤ象乗り場(アユタヤエレファントライド)
次の目的地に行く途中にゾウがいた。
アユタヤではゾウに乗ることができる。
それがこちら。
レンタルサイクル屋の地図通りに進んでいくと途中でみかけます。
ここでゾウに乗ることができる。その値段は350バーツ(1300円)。
まあ観光地価格という感じの値段ですが、ここはあんまりいい評判を聞きません。
ゾウの乗ってる姿の写真を自分のカメラで撮ってくれたりするのですが、カメラを返してもらうのにチップ要求してきたり、ゾウから降りるのにもチップを要求するなど。
ありとあらゆるところでお金をせがんでくるとのことです。
微笑みの国タイに微笑んでもらうためにはお金が必要なんですね。
ゾウにそこまでモチベーションもなかったので、乗りませんでした。
というか日本でも乗れるし…笑
とりあえずゾウと一緒に写真を撮ってみた。
写真撮影だけなら40バーツ(=150円)だったかな。
あ、写っているのは友人です。
WAT PHRA RAM(ワット・プララーム)
象乗り場の近くにある大きな遺跡はWAT PHRA RAM(ワット・プララーム)です。
中心地の大きな仏塔が目印です。
周り半分が池に囲まれているので、アンコールワットっぽい雰囲気があります。
ここ入場料は50バーツ(180円)だったかな。
なぜか他の遺跡に比べて観光客が少ないです。
そんなにメジャーではないんだろうか。
ワットマハタートに比べて広くないからかな。
さらに進むと、ゲームに登場しそうな遺跡が。
ここはワット◯◯のように名前がついてなかったんだけど、こんな感じの単体の遺跡があちこちにあります。
特に禁止とか書いてなかったので、登ってみた。
上からの景色。
奥のほうにでっかい仏塔の遺跡があるのがみえる。
ちなみに、階段はかなり急です。
降りるのに苦労しました。
その向かい側にあった頭が残った像。
ちゃんと黄色の袈裟を着ています。
見た感じ袈裟の布が新しいものだったので、誰かがちゃんと交換してるんだろうなー。
WAT LOKAYA SUTHA(ワット・ローカヤ・スター)
さて、続いてWAT LOKAYA SUTHA(ワット・ローカヤ・スター)。
レンタルサイクル屋からここまで、チャリで30〜40分くらい。
ここは大きな寝ている釈迦仏像がある。
お、見えてきた。
でかい!
立派な寝釈迦仏だ。
1956年に復元されたらしく、歴史的にみると新しめですね。
時期によっては袈裟が外されていて裸さながらなこともあるらしいですが、こちらも新しめの袈裟を着ていました。
ストリートファイター2のサガットのステージみたいだなー。
頭から。
枕も使いつつ手で頭を抑えてるんだけど、これどういう状態なんだろ。
足元から。
足の指もわりとちゃんと造られている。
集合写真。
僕らと比較して仏像の大きさがわかるかと。
さて、ひと通り見たかった主要スポットは見れたので駅に戻ります。
アユタヤに着いて4時間。アユタヤ巡りも終了へ。
この他にもワット・プラ・シーサンペットやワット・ラチャブラナなどの主要な遺跡はいくつかありますが、全部回っていると1日じゃ足りないです。全部きちんと見たい方はアユタヤで宿泊するといいかも。
ちなみに、アユタヤ遺跡の主要スポットは夜はライトアップされていい感じになるらしいので、時間のある方はぜひ。
アユタヤからバンコク市内へバスで移動
ひたすら自転車を漕いでレンタルサイクル屋へ戻り、行きと同じく船に乗って駅に戻ってきました。
電車に乗って帰ろうとしたところ次の電車までまさかの2時間待ち。
仕方ないので、バスを利用することに。
地図を頼りに歩いていこうと思ったけど、暑さと自転車で疲れていたので、駅前のトゥクトゥクに連れてってもらうことに。
3人で100バーツ(370円)。
ちょいと高いけど、まあ妥協しました。
ちなみに、最初に提示された額は150バーツでした。
トゥクトゥクのドライバーは絶対最初はふっかけてくるので、交渉しましょう。
こちらがバス、というかミニバン。
ロットゥーというらしい。
30分に1本(人数が揃い次第)あります。
値段は60バーツ(220円)。
バンコクの戦勝記念塔まで1時間半ほどで到着しました。
冷房もちゃんと聞いてて快適。
そんなに高くないので、来る時こっちを使ってもよかったかも。
まとめ
というわけでアユタヤの訪レポートをお届けしました。
参考までに今回掛かったお金についてまとめておきます。
トータルで掛かった金額は
電車 … 15バーツ
バス … 60バーツ
船(往復) … 10バーツ(5バーツ ✕ 2回)
拝観料 … 100バーツ(50バーツ ✕ 2回)
トゥクトゥク … 50バーツ(150バーツ ÷ 3人)
水分補給 … 約50バーツ
合計 : 285バーツ(1054円)
1000円で観光出来てしまいました。
僕は午後の半日のみの滞在でしたが、一日観光する場合は食事代がかかりますね。
それでも2000円もあれば収まるかと。
ツアーでいくよりも破格の安さで済みました。
タイの歴史を感じることができる世界遺産なので、旅行した際はぜひ。
かなり暑いけど…笑
アユタヤ行く方の参考になれば幸いです。
別の観光名所である王宮エリアのレポートは下記から
タイの観光名所!王宮巡りに行ってきた!
その他、僕のタイ旅行の詳細は下記の記事で紹介!
タイ(バンコク)に1週間ほど一人旅してきた旅行記
タイ旅行にかかる費用や物価については、下記の記事にまとめました。
タイ、バンコク旅行の予算は?航空券、ホテル、買い物など費用まとめ
ガイドブック一冊あると便利ですよ!