最近、格安SIMが話題になりつつあります。
日本で携帯電話を所持する際に、ドコモ、au、ソフトバンクの主要3キャリアで契約している方がほとんどかと思います。その場合、月額料金が8000〜9000円ほどかかってしまいます。
今まではそれが普通だったのでその料金でも妥協できたのですが、格安SIMが登場したことにより月額料金を抑えることが可能になりました。
僕も格安SIMに切り替えて、月額料金を2000円程度に抑えることができました。
ちなみに、格安SIMはDMMモバイル、スマホはSIMフリーのnexus5を利用しています。
“格安SIMって何?”
“MVNOって?”
“なんで月額2000円なの?”
など、よく友人に質問されたりします。
そこで、格安SIMの仕組みや利用方法、料金体系を改めてまとめてみました。
目次
格安SIMとは
ドコモ、ソフトバンク、auなどの通信キャリア会社ではなく、通信事業者や家電量販店などの業者が発売しているインターネット(LTE/3G)通信サービスのことです。
そういった事業者は自分で通信網を持っておらず、ドコモやauの通信網を間借りして販売しているため、MVNO(仮想移動体通信事業者)といいます。
これらのMVNOのSIMカードは、3キャリアのSIMに比べて非常に安く販売されているため、格安SIMと呼ばれているわけです。
SIMカードって何?
電話やLTE/3G回線のネットを利用しているスマートフォンは、基本的にSIMカードが挿入されています。
携帯ショップで契約した場合、スタッフの方がSIMカード挿入などのひと通りの手続きを行ってくれます。一度SIMカードを挿入してセットしてしまえば、基本的に外すことはないので、SIMカードの存在を忘れてた方もいるのではないでしょうか。
SIMカードはだいたいスマートフォンの横に写真のような形でセットされています。挿入口の横の小さい穴にピンを指すことで空けることができます。
僕の友人はSIMカードの存在は知ってましたが、外し方を知りませんでしたね。
上記の画像のようなものをSIMカードといいます。
サイズも標準、マイクロ、ナノと3種類あり、端末によって対応サイズが異なります。
こちらはDMMモバイルという格安SIMです。この業者はドコモの通信網を利用しているのでSIMカードにNTT docomoと書いてあります。
料金体系と契約パターン
主に2種類の契約パターンがあります。
“音声通話機能付”と”データ通信専用”の2つです。
データ通信専用
インターネット環境のみの契約で、電話回線を利用した電話はできません。月の通信容量によって金額がかわります。業者によっては月の通信制限がないものもありますが、速度が遅いなど、あまりいい評判は聞かないですね。
音声通話機能付
普段利用しているSIMと一緒で標準の電話アプリで電話できるパターンです。新規契約で番号が付与されて普通に利用できます。また、3キャリアからのMNPも可能で、番号を変えずに利用することもできます。
※ 業者によってはMNPを実施していない場合もあり
利用の注意点
格安SIMを利用すると、キャリアのメールアドレスが利用できなくなります。
主要3キャリアをお使いの方は「@docomo.ne.jp」「@ezweb.ne.jp」「@softbank.ne.jp」のいずれかのメールアドレスをお持ちだと思います。格安SIMに移行するとこちらのアドレスは使えなくなります。
ごくまれに携帯のアドレスがないと登録できないサービスがあったりするので、そういったサービスを利用している方は注意です。
ちなみに、僕は3年ほど前からキャリアのアドレスは持ってません。
でも、特に日常生活で困ることはなかったですね。友達とはほぼLINEかFacebookですし、メールはgmailをメインで利用しているので。洋服の青山でネクタイを買った時にポイントカードが作れなかったことくらい笑
プライベートでメールをすることってほぼなくなったなー。
利用するスマホについて
安い!今の携帯解約して明日乗り換えるわ!
となりますが、格安SIMはスマホならなんでも利用可能というわけではありません。
基本的に回線が合うSIMロック端末 or SIMフリー端末でなければなりません。
また、2〜3年前の旧モデル端末だと利用できないことがあります。
回線が合うSIMロック端末
主要3キャリアで契約したスマホはSIMロック端末といい、ドコモならドコモのインターネット回線しか利用できないように制限されています。
しかし、格安SIMは上述した通り主要キャリアのインターネット回線を間借りているので、ドコモの回線を間借りしている格安SIMはドコモの端末、au回線のものはauの端末で利用できます。間借りしているだけで全く別の回線ではないので、SIMロックの制限に反していないんです。
どの格安SIMがどの回線が元になっているかどうかは業者の公式Webサイトに書いてあります。
SIMフリー端末
SIMフリー端末であれば、回線を気にすることなく利用できます。最近では3〜4万円で購入できるZenFone5やnexus5があり、amazonや楽天で普通に購入できます。
ソフトバンクをお持ちの方や現在メインで利用している端末が古い方は、こちらを購入してしまった方が楽ですね。
主要な格安SIM会社 5選
MVNOの格安SIMカードを提供する業者はかなりたくさんあります。
数えるのも大変なくらいです。
ものによっては全然つながらないということもあるらしいです。
今回は評判が良く主要なものだけを簡単に比較して紹介します。
ドコモ回線の格安SIM
MVNOサービスはほとんどがドコモの回線なんです。
ドコモのMVNO業者はたくさんあるので、主要な3社を紹介します。
IIJmio
IIJというISP業者が提供するMVNOサービスで、IIJmioを利用した音声通話はみおふぉんと呼ばれる。格安SIMの中では一番メジャー。ビックカメラと提携してBIC SIMという名称でも販売されている。
NTTドコモのLTE対応・広いエリアと高速通信。IIJmioの格安SIM
OCNモバイル
マツコデラックスが登場するCMでもおなじみのNTTコミュニケーションズが提供するMVNO。NTTグループのため実質的にはドコモ公式の格安SIM。金額は他社と比較して高いが安定性と信頼性はある。
月額972円(税込)からLTE高速通信が使える「OCN モバイル ONE」登場
DMMモバイル
DMMが提供する格安SIM。2014年12月にサービスを開始したばかり。料金プランでいえば格安SIMの中ではトップクラスで安く、月額660円から利用できる。
DMMモバイル!今だけお得なキャンペーン実施中!
僕はDMMモバイルの通信容量5GBプランをデータ通信専用で契約しています。
【レビュー記事】格安SIMのDMMモバイルを契約してみた!
auの格安SIM
au回線は今のところ下記の2つのみです。
mineo
ケイ・オプティコムが展開するau回線を使った最初のMVNO。料金プランも安い。しかし、通信速度の評判があまりよくない。
スマホ代どこまで安くなる!?|mineo(マイネオ)
UQ mobile
KDDIの子会社が運営する2番目のau回線MVNO。契約プランのバリエーションが少ないが、無制限プランもあり、速度も安定しているとの噂。
2GBでなんと月々980円(税抜)~!【UQ mobile】
auのMVNOはLTE回線(プラチナバンド)のみなので、LTEの電波が届かない場所では圏外になってます。また、iPhoneのiOS8に対応していないので、iPhoneの方はほぼ利用できない可能性が高いです。
ちなみに、ソフトバンクはまだMVNOサービスを開始していません。なので、ソフトバンクを利用している人はSIMフリー端末を別途購入する必要があります。
とりあえず利用してみる価値あり!
ざっと格安SIM、MVNOについてまとめて紹介しました。
キャリアの携帯は二年縛りなどがあり、途中で解約すると、端末代の支払いや違約金として1万円程度がかかります。そのため、なかなか変えにくいんです。
ただ1年くらいの長期スパンで計算すると、違約金が取られたとしても、早めに格安SIMに切り替えたほうがトータルで安く済む場合があります。
月額料金で9000円近く取られるのが気になる人は格安SIMを利用してみてはいかがでしょうか。
実際に利用する時の方法については、下記をご覧ください。
携帯、スマホの月額料金を安くする方法!IP電話と格安SIMの利用をまとめてみた
格安SIMの詳細&申し込みはこちら
OCN モバイル ONE
IIJmio
DMMモバイル